各国のメダリスト報奨金は?
まずはじめに、今週熱帯性暴風雨Debbyがフロリダに上陸し、南東部沿岸を横断しています。
私が以前住んだサウスカロライナでも被害が出ているようです。その地域に住んでいる方々の安全と、被害にあった地域の一日も早い復旧をお祈りしています。
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アメリカでもNBCをつけると毎日オリンピックが放送されています。YouTubeで検索するとどの競技でもほぼハイライト動画を閲覧出来るので便利だな、と思います。昨日はここラフィエット出身の男子棒高跳び選手が世界記録で金メダルを取った、という話題で盛り上がりました。
Lafayette native Mondo Duplantis wins Olympic gold, sets world record
そんな中、たまたま開いていたFacebookである記事が目に入りました。
How much Olympic athletes get paid for winning a medal in their country
アカウントがないと内容を閲覧出来なさそうなので、画像も貼り付けておきます。
多くのプロ選手が参加しているにも関わらず、金メダルを取ってもアメリカは日本と同じ程度の報奨金しかもらえないようです。一方でノルウェーは報奨金なしです。
国ごとの報奨金の額
ゲスな話ですが、オリンピックのメダルの価値が各国でどれだけ変わるか気になりました。Googleで検索すると、すぐに見つけることが出来ました。例えば、、、
Here’s how much athletes at the Paris Olympics earn for winning medals
メダルを獲得してもIOCから賞金は出ませんが、いくつかの国はボーナスを出すようです。一番高いのは香港のようです。
国 | 金メダル | 銀メダル | 銅メダル |
香港 | $768,000 | $384,000 | $192,000 |
シンガポール | $745,000 | $373,000 | $186,000 |
インドネシア | $300,000 | $150,000 | $60,000 |
イスラエル | $271,000 | $216,000 | $135,000 |
カザフスタン | $250,000 | $150,000 | $75,000 |
マレーシア | $216,000 | $65,000 | $22,000 |
スペイン | $102,000 | $52,000 | $33,000 |
フランス | $87,000 | $43,000 | $22,000 |
韓国 | $45,000 | $25,000 | $18,000 |
アメリカ | $38,000 | $23,000 | $15,000 |
日本 | $32,000 | $13,000 | $6,000 |
ポーランド | $25,000 | $19,000 | $14,000 |
ドイツ | $22,000 | $16,000 | $11,000 |
オーストラリア | $13,000 | $10,000 | $7,000 |
上の記事には書かれていませんが、FBの画像によると台湾も高いです。金、銀、銅メダリストにそれぞれ$716,000、$250,000、$179,000を贈呈となっています。
プロ選手はこれ以外でもスポンサーから報奨金をもらえる可能性があります。例えば米国の某有名女子体操選手はスポンサーから7百万ドル(1ドル145円計算で約10億円)もらえる予定です。
Do Olympians get paid? Everything you need to know about prize money – for some – at Paris Games
開催国であるフランスもメダル増産を期待して増額したようです。金メダリストには8万ユーロ(約86,528ドル)が贈られる予定で、これは東京五輪のときよりも15,000ユーロほど増やしたとのこと。ドイツだと8位まで(入賞?)に賞金を授与するとも書いています。
ノルウェーだけでなくイギリスでも報奨金が0となっています。これはちょっと意外です。
報奨金以外のボーナス
お金以外にも選手をねぎらう方策はあるようです。カザフスタンは賞金の他にアパートを提供し、マレーシアでも民間企業がメダリストに高級アパートや外国車を提供するようです。
韓国の場合、金メダリストには報奨金以外に毎月100万ウォンの終身年金か、6,720万ウォンの一時金のどちらかの選択肢が与えられるとのこと。
香港だと高額の報奨金に加え、公共交通機関の生涯無料乗車券を提供してくれるらしいです。これは便利かも知れないけど、そんなにお金をもらった人が公共交通機関を利用するんでしょうかね?
世界陸連(WA)の報奨金
これらのボーナスに加え、国際競技団体としては初めて世界陸連が金メダリストに賞金5万ドルを送るという記事を見かけました。
パリ・オリンピックでは金メダリストだけのようですが、28年のロス・オリンピックでは銀・銅メダリストまで授与を拡大する予定とのこと。
World Athletics introduces prize money for Olympic gold medallists
これからは陸上競技にも大きなお金が埋まっていそうです。
考察
アメリカの大学だと部活の選手でも学費免除に加え毎月の奨学金(=お小遣い)がもらえ、自分の名前やイメージにスポンサーがつけばさらにお金がもらえる仕組みがあります。
NCAA Name, Image, Likeness Rule
これに加えて今年の5月NCAAとパワー5カンファレンスの間で和解があり、選手が試合をすることで得た利益の分配金を貰えるようになりそうです。簡単に言えば選手として試合に出ればお金が稼げるということです。
NCAA settlement a historic day for paying college athletes. What comes next?
アメリカは極端な例だと思いますが、オリンピックに出る選手、もしくは強化指定に入る選手などは手弁当や遠征で自費負担がないように出来る仕組みがどの国、どのスポーツでもあることが理想かなと思います。ましてやメダルを取ったときは労われて良いかと。
8/9追記:日本の場合
日本でも日本オリンピック委員会だけでなく各競技の団体からも報奨金が出るようです。
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