今週の東京オリンピック開催にまつわる話のまとめー米でオリンピックを放映するNBC系列のスポーツ・ネットワークは今年末で閉鎖

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東京オリンピックと新型コロナウイルス、そして経済再興

英タイムズ紙による五輪中止報道

昨年延期された東京オリンピック開催が今年も出来るかどうか、巷で話題となっています。元々は1月21日に出た英タイムズ紙の報道です。

訳そうと思いましたが、すでに和訳が多くでされているので引用だけにします。例えば、

どこから漏れたかわかりませんが、タブロイド紙ではなく一般紙ですのでただのゴシップとは思えません。タイムズ紙はメディア王マードックさんの傘下にあり、アメリカだとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)やFOXが同様です。私のイメージ的には老舗の今はどちらかと言えば保守寄り大衆紙、です。

すぐさま日本政府は否定

既報の通り、日本政府のスポークスマン(内閣官房副長官 ?)はこの報道を否定します。

上の英語の記事では元参議院議員の田村さん(現在シンクタンクのフェロー)がインタビューに応じて、日本政府の立場を説明しています。なぜ彼がインタビューを受けているか、その過程はわかりません。


同様に日本の大会組織委員会も否定し、抗議しているようですね。

世論としては難しいと思っている人が多いと聞きますが、私が知るオリンピックに関わりが深い知り合いに聞く限り、現時点で中止の線はなさそうです。

多額の放映料を出したNBCが系列スポーツネットワークを今年末で閉鎖

日本語であまり記事になっていないと思うのですが、延期となったら困るのは日本だけではないはずです。アメリカではNBCがオリンピック委員会に多額の放映権料を支払ったはずですが、実は系列TV局のNBCスポーツネットワーク(NBC Sports Network)を今年末で閉鎖するという報道が出ています。

以前どの程度NBCで放送できない部分をこのスポーツ専門チャンネルで流していたかはわかりかねますが、この決定がオリンピック開催に左右されたかもわかりません。系列で他にもケーブルTV局にチャンネルがありますし、インターネットTV局のPeacock(確かコムキャスト)もそこそこパンデミックで購読者を増やしているようですから、関係がない可能性もあります。そのスポーツ専門チャンネルに勤めている方ならオリンピックやってみたかった、という人がいてもおかしくはないですけどね。中止もしくは延期になれば彼らはオリンピックに縁がなかったことになります。

ちなみにNBCは延期でも中止でも保険に入っているので、それほど損害は出ない、という話もあります。少し古い記事ですが、産経新聞が去年報じていました。

やっぱり一番損害を被るのは日本のスポンサー企業やオリンピックにかけてきた産業、そしてここにピークを合わせてきた世界中の選手ということでしょうか。

えっ、フロリダ開催?

今日まで知らなかったのですが、フロリダ州のパトロニス最高財務責任者が中止の場合、代替開催を申し出てきたとか。IOC会長にお手紙を送ったそうです。

お時間がある方は彼のツイートに対する人々の返答をお読み下さい。笑えます。

本当に決定権を持つのは?

最後に今日のWSJの記事ですが、結局のところ最終的に組織委員会やIOCが指示を出して欲しいのはアメリカ、それもバイデンさんのようです。

この記事によれば組織委の高橋理事が開催は「アメリカ次第」、IOCやバッハ会長も(決定するほど)リーダーシップがない、と言っています。新大統領のバイデンさんがパンデミック下でも「(開催および選手団派遣を)サポートする」といった強い宣言を望んでいるようです。一方でIOC報道官は決定を下すのはアメリカの五輪組織委員会(USOPC)であり、バイデンさんは関係ないと否定していますが、実際のところはどうですかね。

ちなみに1/14の時点だと観客を入れて開催するか?という賭けでは、圧倒的に「Yes」が優勢のようです。

私は南部のレッド・ステートに住んでいて周りの状況を観ているせいもありますが、倫理上の良し悪し、起こりうる問題などに目をつぶってあえて勝ち負けにこだわるのなら、「Yes」に賭けると思います。皆さんはどう考えますか?

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