ファイザー製、アストラゼネカ製ワクチンがインド変異種にも有効

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インド変異種が広がるのが先か、ワクチン接種率向上が先か

今週ルイジアナでは新型コロナウイルスより大雨による洪水の話で持ち切りでした。お蔭様で私の住むところで被害はなかったですが、同じ市内でも未だに浸かっているところがあるようです。

正直ここでいい場所を見つけて家を持つのは簡単ではなさそうです。

ルイジアナでもインド変異種が見つかる

ルイジアナでは今まで新型コロナウイルスのイギリス株とブラジル株は見つかっていましたが、インドで猛威を奮っているとされるインド株(B.1.617)はまだでした。それが今週ついに見つかったようです。

見つかった場所はルイジアナ北西部のシュリブポートなので、もしかしたらダラスあたりから伝わったかなと思いますが、実際はわかりません。シュリブポートはここから3時間の所ですし、同様に3時間のヒューストンでも先月に発見されているので、ここで発見されるのも時間の問題でしょうね。

ファイザーのワクチンはインド変異種にも有効

ただしイギリスから頼もしいデータ(ただし査読はまだされていない状況)が出てきたようです。Gov.UKというドメインですが、政府関係なのでしょうか?ファイザーやアストラゼネカ製のワクチン接種を完了している場合、このインド変異種にも有効であるようです。

これを読むと

ファイザー製ワクチンを2回接種完了後はインド変異種(B.1.617.2 )に対して88%、イギリス変異種(B.1.1.7 v)に対して93%有効
アストラゼネカ製ワクチンを2回接種完了後はインド変異種(B.1.617.2 )に対して60%、イギリス変異種(B.1.1.7 v)に対して66%有効
どちらも1回だけ接種し3週間経過後では、インド変異種(B.1.617.2 )に対して33%、イギリス変異種(B.1.1.7 v)に対して50%有効

とであったことが分かります。一見ファイザー製のワクチンがよく見えますが、ファイザーのワクチンを受けた被験者は英国の場合医療関係者だったので母集団がアストラゼネカと比べて若いこと、2度目の接種時期がファイザーが早く一方でアストラゼネカ製の効果が最大になるのがファイザーと比べ遅いことなどが関係しているのでは、と推測しています。いずれせよ「接種効果は十分に高い」と強調されています。またモデルナ社製のワクチンはイギリスでも使われているものの、被験者数が小さいため、この研究レポートに含むことが出来なかったようです。

プリプリント(査読前論文)ですが、生データに興味がある方は以下のリンクをたどって下さい。

これを読む限り、現在有効なワクチンを接種完了する意義が再確認出来ると思います。

ウイルスの各変異種のまとめ

ウイルスの変異種に対して、名前だけでなくスパイクタンパク質がどう変異したり、感染力やモノクローナル抗体の効き目にどう影響があるか調べようかと思っていたのですが、CDCがすでに表でまとめていました。今後の参考のためにリンクを張っておきます。

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