J&Jのワクチン接種が3州で一時中断、複数の副反応が原因か?

この記事は約4分で読めます。
広告

J&J社のワクチンで副反応が出て複数の州で接種中断中

今日はミーティングだらけの1日でした。先日も書いた通り学部内の新しい教員を選定する委員に任命されたせいもありますが、1日に大小合わせて5つもありました。自分のことが進まなかったので、少し週末に埋め合わせをしないといけなさそうです。ただすべての候補者の最終面接が終わり、残りは誰を選定するだけのミーティングが残されただけなので、来週は自分の仕事に戻れまるはず。頑張りましょう。

ジョージア州でJ&Jのワクチン接種、中断

先日アメリカで緊急許可の承認を受け、接種されているワクチンの副反応についてまとめました。

そのデータから見るとジョンソンアンドジョンソン(J&J)社のワクチンが比較的副反応が低いようになっていましたが、最近いくつかの州で複数の副反応例が報告され、接種が一時的に中断されています。公平を期すために書き記しておきます。今日中断を決めたのはジョージア州でした。

今週の始めノースカロライナで18例、コロラド州で11例接種に関係するめまいや吐き気などの副反応が報告され、接種を中断していたとのこと。ジョージア州では8人に副反応が出ていったん中断を今日決定した模様です。ただしノースカロライナは今日金曜日に接種を再開したとも書かれています。

以下の記事を読むと、実際はJ&Jのワクチン配布を一時停止しているみたいです。

実際副反応が出ている割合は0.1%らしく、問題としてはワクチンそのものではなく、使用されているバッチに他で同様な問題がないか調べているようです。ジョージア州公衆衛生局の理事は、

“We are looking into what happened and what may have caused the reactions, including the conditions at the fairgrounds such as heat and the ability to keep the site cool.”(何が起きたのか、何が反応を引き起こしたのかを、接種場所の暑さや冷房の機能なども含めて調べている最中である。)

と話しています。ちょっと心配になりますが、むしろ隠さず調査してくれるのなら良しと考えた方が良さそうです。

アメリカでもイギリス型変異種が主な感染源へ

日本でも非常事態宣言解除後に感染数が増えている、と聞きますが、アメリカも同様な状況です。Timeの記事によれば治験同様、ワクチンを接種した人は接種していない人よりはるかに感染が少ないことは確かなものの、新型コロナウイルス感染の抑制や死者の減少に至っているどうかはまだ判断できない状況であると言っています。

実際問題として、アメリカでもイギリス型(B.1.1.7)変異種が感染の大部分を占め始め、感染を再拡大する方向に向かわせているようです。

例えば全米レベルでみると今ミシガン州が感染拡大率が高いのですが、その70%以上がイギリス型(B.1.1.7)変異種となっています。

British variant in Michigan

同様な傾向がみられるのはテキサスとかフロリダなので、いずれルイジアナにも蔓延してくるでしょう。以下の図が州ごとの感染例ですが、それを見るとルイジアナでの報告例はまだ少ないです。

state of British variants

従来のワクチンはこの変異種も十分に効果があるとされていますが、ウイルスも変異して結果的に生き残る種が人にまた問題をもたらすでしょうから、残念ながらまだまだガードを下げる時期ではなさそうです。しかし生物学的に考えるとウイルスってうまく出来ているな、と感心します。不謹慎と言われてしまいそうですが。

コメント

にほんブログ村