タイガーウッズ、単独交通事故に関する続報、メモ
感染者率の数字と実態が合わない
アメリカ全体として1日毎の感染者数が減っている、というニュースを最近目にします。例えばニューヨーク・タイムズが提供している毎日の感染者数の推移をみると確かにそのようです。よく見ると第2波のピークと同じあたりで下げ止まりの感はありますが、これはもう少し様子を見ないといけないでしょう。
ただ正直なところ実感にそぐわないんです。今学期、大学生の授業は1つ担当しているのですが、感染があると連絡が入る仕組みになっています。10日から2週間隔離が必要で生徒が調子がよくないこともあるので、授業の出席やテストに関して便宜を図って下さい、というものです。クラスには16人在籍していますが、2よりも十分に大きい複数の生徒に対して、「便宜を図って下さい」というメールが6週間足らずで来てるんですが。もちろんこの事実が地域を代表しているわけでもなければ、アメリカの実態を示すわけでもないことは理解しますが、劇的に「減っている」という感じがありません。
大学が提供しているダッシュボードを確認してみました。
1月に学期が始まって以来大学全体の感染者数は806となっています。学生だと669(=196+473)。学生数は18,000前後のはずですから、単純計算すると感染率は約3.7%です。違和感しかありません。私のクラスの生徒がたまたま多いのか、それともこの待遇を利用してテストなどを後で受けることで優位を得ようとしているのか、わかりません。でも調べようもありません。謎です。
タイガー・ウッズの事故の話、続き
メモ程度に書いておきます。英語の記事を読む限り、日本語の記事やニュース、微妙に間違っています。
Why Tiger Woods was driving solo to a Discovery TV shoot before his accident
- タイガーウッズの乗っていた車は大会でもらった賞品ではなく、スポンサー(ジェネシス=ヒュンダイ)から借りていたもの。実際車体に大会スポンサーのロゴが入っていて、個人所有の車ではないことが明白。
- ウッズは体調が整わずそこの大会不参加で、トーナメントのホストとして参加。また当日、「Tiger Woods: My Game」というドキュメンタリー(GolfTVとthe Discovery+というストリーミング・チャンネルに放映予定であった)の収録のためにそのゴルフコースに向かっていた。
- レッスンをする相手はNBAスターではなく、NFLのスター。ロサンジェルス・チャージャーズQBのジャスティン・ハーバートとニューオリンズ・セインツQBのドリュー・ブリーズがその人たち。選手たちはウッズが事故にあったことを知らず、約2時間彼を待っていた。
- 前日の撮影では、俳優のDavid Spade, 女優のJada Pinkett Smith、そして元NBAスターのDwyane Wadeがいた。
- 撮影には通常送迎が提供されるが、ウッズは自分が運転することが好きなこと、そして大会のスポンサーが車会社であったのでそれも配慮して運転したんだろうとのこと。
タイガーウッズが当日運転していた様子の動画が見つかりました。
Video shows Tiger Woods driving minutes before near-fatal California accident
動画は朝7時5分、事故が起きた道路と同じHawthorne Boulevardで、事故が起きる7分前、5マイル手前の映像です。これを見る限りだと「穏やかな速度で運転している」ように見えると伝えられています。確かに右側の走行車線(日本の場合の左側車線で追い越し車線ではない)を走っています。ウッズの車は2台目で矢印で示されています。
その後必要があってスピードを上げたかどうかはわかりません。高級車だけにドライブレコーダーみたいのが装備されていそうですが、ありそうな気配です。
Authorities haven’t yet pulled information from ‘black box’ of SUV Tiger Woods was driving
読むとほとんどの車に搭載しているようです。知りませんでした((-_-;))。ただ性能的に飛行機のそれほどではないとこと。それでも、
The device can reveal things like what speed Woods was driving and whether he turned the steering wheel in the seconds before the crash.(この装置は、ウッズが運転していた速度や、クラッシュ前の数秒でハンドルを切ったかどうかなどを明らかにすることが出来る。)
のだそうです。ただし当局はまだブラックボックスを回収していないとのこと。このような事例に詳しい弁護士によると、誰に落ち度があるのかを争うような事故に遭った場合を除いては、おそらく調べることはないものらしいですが、今回はウッズだったために分析がなされて原因が究明されるだろう、とのことです。分析が進めば、何が問題だったか明らかになるでしょうから、しばらくこの話の報道も続きそうですね。
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