飛行機内Wifiはどこまで使える?
熱帯低気圧フランシーン発生
急でしたが昨日からメキシコ湾岸で熱帯低気圧が発生、今日フランシーン(Francine)と名付けられました。ご丁寧なことにハリケーンにまで発達した後、ここLafayetteを直撃するのでは?という予報です。
色々なコンピュータモデルで予想をしていますが、そのほとんどが直撃を予想してます(苦笑)。
念の為と思い昼休みにコストコに水を買いに行ったのですが、売れ切れでした。コストコのガソリンスタンドでは車の大行列。入れることは出来ましたが、給油まで30分ほど待ちました。こんな田舎では珍しい光景です。
近所の小学校、中学校、高校は軒並み明日以降の3日ほど休校することが発表されています。
Acadiana School Closures for Tropical Storm Francine
さて大学はどうなるでしょうか?数日は実況中継をしようと企んでいます。
Intelsatの静止軌道衛星(GEO)インターネット
先日、飛行機内のIn-flight WiFiの速さと技術について記述しました。
先週飛行機に乗る機会があったので、実測してみました。利用した航空会社はUnited Airline(実際はMesa Airlinesが運行)で、テキサス州ヒューストン(IAH)からニューメキシコ州アルバカーキ(ABQ)でテストを実施。搭乗した飛行機はEmbraer E-175で、エコノミー席が2列2列の小さくて古い機体でした。
In-flight WiFiの利用方法
登場後In-flight WiFiが利用出来ることを確認、離陸後、安定して空にいる時間帯にネットを利用してみました。まずはブラウザを開けて、ネットに接続。
今回は2時間程度のフライトなので、1時間だけ使うことにしました。T-Mobileユーザーは何度も繰り返し無料で使えるサービスです。それ以外の利用者は1時間8ドルでした。
期待する速度
Wi-Fi Onboard Terms of Useを開いて、どの程度の速度を期待できるか調べました。以下のような記述がありました。
Platform Type | Typical Speed Range and Typical Latency |
Air-to-Ground | For air-to ground access technology, Wi-Fi Onboard expects that Users of all subscription plans and all passes on air-to-ground-equipped aircraft will typically experience download speeds of 250 Kbps-3 Mbps and upload speeds of 100-300 Kbps depending on the product offering. |
Satellite | For satellite access technology, Wi-Fi Onboard expects that Users on all satellite-equipped aircraft typically experience download speeds of 3 Mbps to 25 Mbps and upload speeds of 250 Kbps to -500 Kbps depending on the product offering. While plans or passes share the typical download and/or upload speeds based on the access technology, the passes differ when certain conditions are met as explained below. |
衛星経由のインターネットの場合、通常下りで3~25 Mbps、上りで250~500 Kbpsとなっているのでウェブ閲覧ぐらいは出来そうです。
実測値
スマホをIn-flight WiFiに接続して、ブラウザを開きスピードテストを行いました。
上図のようにIntelsatのIPアドレスが見れるので、静止軌道衛星を利用したインターネットです。以下がその結果です。
1度のテストにつき3回、また時間を変えて複数回テストをしましたが、似たような結果でした。下りは最大で300 kbps程度でした。通信場所を最適にしようとしても毎回シアトルのサーバーが選ばれました。
しかしスピード一桁遅くないですかね。無料だから我慢しますが、$8払ってこの速度だったら実用的でなく、かなりがっかりすると思います。
ちなみにどの程度ウェブ閲覧が出来たかと言うと、大学のメール(Outlook)は読み込みに時間はかかったものの、ギリギリ読むことが出来ました。Wordpressによるこのブログはホームのページを待つこと数分かかり、事実上閲覧不可。一方でもう一つのhtmlによる静的なサイト(http://npng2000.starfree.jp/)はストレスなく読むことが出来ました。htmlで書かれたサイト、本当に軽い。
機内エンターテイメントですが、機内にサーバーがあるのか提供されていたTV番組や映画をスムーズに閲覧可能でした。これにより自分の通信機器(スマホ)に問題があるのではなく、インターネット接続の所にボトルネックがあることが分かります。
遅い言い訳
Wi-Fi Onboard Terms of Useにはさらにこう書いてありました。
As with any mobile broadband network, actual Service speeds may vary due to your device, atmospheric conditions, terrain, network capacity, the number of users on the network at the time, time of day, aircraft location, the platform used to provide the Service, the type of pass purchased, and other factors. Actual Service coverage, locations, and quality may vary.
(他の移動体通信ネットワークと同様、本サービスの実際の速度はお客様のデバイス、大気の状態、地形、ネットワーク容量、その時のネットワーク上のユーザー数、時間帯、航空機の位置、本サービスを提供するために使用されるプラットフォーム、購入したパスの種類、およびその他の要因によって異なります。実際のサービス範囲や場所、および品質は異なる場合があります。)
移動する機内でのパケット通信なので通信速度がばらつくのは理解出来ますし、いろいろな条件により変わるのも理解しますが、それでも遅すぎませんかね。2024年に顧客からお金を徴収するレベルではないです。それとも有料にすることで他人に使わせず、T-Mobileユーザーを優遇してくれてたのでしょうか?
まとめ
インターネット速度は技術的なもの、というより機体やアンテナ、レシーバーなどの通信環境の新しさにより影響があるのではないか、と推測します。このような短距離路線ではなく、メインの航空会社が機体を提供する長距離路線(=大きい飛行機)では、同じ通信方法でも速いと考えたいです。事実ユナイテッド航空の国際便(日本ーヒューストン間)に乗った時、大学のメールをストレスなく読んでいた記憶があります。
もし他の路線や別な国での飛行機でインターネットを利用した場合、どの程度のスピードが出ていたか教えて下さると参考になります。
それでも機内インターネットでスターリンクが利用可能な飛行機に乗ってみたいです。
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