アメリカで帯状疱疹(shingles)に罹った
今の自分にとってどうでもいいニュースですが、今日NPRで元サウスカロライナ州知事(その時私は同州に在住)、トランプ政権時の国連大使だったニッキ・ヘイリーが大統領予備選の出馬を決めたようです。
Republican Nikki Haley is set to announce a run for president
インド系アメリカ人で女性、ということで注目されていますが、良くも悪くもTさんに媚びへつらって出世した人。クレムゾン大学出身で数年前久しぶりにそのフットボール部が全米チャンピオンになった試合で、職権を乱用したかサイドラインでチームカラーのオレンジの服着てはしゃいでた姿がTVに移っていた方。あまりいい印象はないですが、今回若返りを訴えて出る、ということはTさんとも距離を置いたということなんでしょうか。ただ赤い党で彼女が大統領候補になるのはないかと思っています。
診断前後の経過
約1週間前
本題に入ります。違和感を覚えたのは先週の月曜日ぐらいでした。急に左の脇の下が突っ張った感覚になったのです。その前にくしゃみや鼻水が出ていたので、花粉症が始まりアレルギー反応が出たのかと思いました。つまりリンパが張っているのかな、と。
それでアレルギーの薬を飲み始めました。いつもの抗ヒスタミン薬です。これでくしゃみや鼻水は止まったのですが、脇の下の張りは収まらず。突発的ですがむしろズキズキと痛むようになりました。痛みそのものは我慢できないほどではなかったのですが、時折ズキン、とくることがあり厄介でした。すぐに家にあったタイレノールをmax(1000 mg X1日3回)で飲み始めました。
3~4日前
痛みは治まるどころか、だんだんと増していく感じがありました。薬を飲んでも、完全に痛みが消えることはありませんでした。脇の下は熱をもった感じだったので、もしかしたら新型コロナウイルスにでも感染したかと思い、数日続けて検査キットで感染の有無を確認しましたが、陰性でした。事実、発熱はなく、咳ものどの痛みもありませんでした。これで新型コロナ感染の疑いはほぼ消えました。
痛みがひどいときはアイスパックを使って脇の下や痛い部分を冷やすと一時的に緩和されました。面白いことに当初は左胸筋の脇の下に近い部分が特に痛かったのに、日によって上腕三頭筋の脇に近い部分が痛かったりする時がありました。痛みが移動した感じですが、相変わらず左側だけでした。また毎晩ではなかったですが、夜中痛みが気になって起きてしまうことがありました。週末だったので、週明け一番で医者に診てもらおう、と思いました。
2日前、病院予約
内科でかかりつけ医がいるので、そこに電話し近々に予約が取れるか確認しました。日本だと予約なしに一般内科や皮膚科に行くことが出来ますが、アメリカでは予約必須。ましてや専門医だと家庭医からの紹介(referral)が必要です。今回運よく翌日に予約がとれましたが、ダメな場合は近くのurgent careに行ってwalk-inで別な医師に見てもらおうと思っていました。
1日前、医師の診察
普段とは違う症状で急なアポを取ったので、先生から「どうしたの?」と聞かれました。結構耐え難い痛みが続くなど状況を説明したのですが、身体はよく出来ているもので診察を受けているときは何故か痛みや腫れが収まっていました。この病気、心の持ち方に左右されるのかも、と思いました。
問診の後、診察台に仰向けに寝て痛みを感じている部分の視診、触診を受けました。特に目につくものはないらしく、昨晩まで強い張りがあって押すと痛かったのに、なぜかその時は全く痛みがありませんでした。先生曰く「しこりもないし、それほどリンパの強い張りもないよ」とのこと。痛みの理由が判明せずでした。「最近筋トレした?」とすら言われましたが、さすがに私、筋肉痛で医師の診断を仰ぐことはありません(怒)。
結局原因分からず、それでも念のため血液を採り、白血球などの数値を調べることになりました。この日は何も薬を処方されることもなく、採血だけして帰宅(実際は自分のオフィス)に戻りました。
案の定、夜になると痛みは復活しました。やっぱり脇の下あたりが腫れている感じがし、服が擦れて痛い感覚もありました。シャワーを浴びて鏡の前で見てみると、脇の下に赤い発疹を確認できました。この日までインターネットで情報を仕入れては自分に当てはまるか検討していたので、これで「もしかして」と思うことがありました。スマホでその部位の写真を撮り、画像を担当医師の看護師にメールを送りました。「自分で確信は出来ないけど、これって帯状疱疹じゃないの?」というメッセージを添えて。
注意:その病院では残念ながら医師と直接連絡出来る手段はなく、何かあれば病院のHPに患者としてログインし看護師にメールを送る手立てになっています。
今日、担当の看護婦から緊急連絡
昼過ぎに担当医師の看護婦から電話で伝言、それとテキストメッセージが入っていました。会議後確認すると「医師が画像を確認し、(私が普段使う)薬局に処方箋を出しました。取りに行ってすぐに飲み始めて」とのこと。テキストメッセージのリンク先に行くと、指定された薬局と処方された薬が分かりました。
言われた通りすぐに薬局(Walgreen)行き、支払いをして処方箋を受け取りました。
処方箋
上の画像の通り、2つの薬が処方されました。当初これを見て100ドル近く払うことを覚悟していたのですが、実際支払ったのは5ドル(Meloxicamが41セント、Valacyclovirが4.59ドル)で、うれしい誤算でした。自分の健康保険の適用範囲が今回は良かったのでしょうか?
説明書をざっと読みました。Meloxicamは関節炎の治療に使われるという記述がありました。NSAIDって書いてあるので非ステロイド性抗炎症薬です。服用は1日1回となっていました。イブプロフェンと一緒で鎮痛目的かな。もう一つのValacyclovir(日本語でバラシクロビル、ブランド名はValtrex)はヘルペスウイルス感染(herpes infections & chicken pox=水疱瘡)、帯状疱疹(shingles)の治療に使う、と書いてありました。メッセージにはなかったですが、医師も画像を見て「帯状疱疹」を疑ったのでしょう。診断確定かどうか分かりませんが、すっきりしました。リンパというより神経がやられていて痛みが出ていたようです。
日本語で調べたサイトは以下の通り。
バラシクロビルが21錠あるので、1日3回、7日分処方されていて上の記事通りです。ウイルス複製を阻害するそうなので、指示通り飲みきる予定。因みにバラシクロビルは1回1000 mgで大き目の錠剤、それに比べてMeloxicamは15 mgなので小さい錠剤でした。双方とも食事の有無なしに服用していい、と書いてありますが、空腹時にMeloxicamを飲むと胃がむかむかすることがありうるので、両方とも夕飯後に服用しました。バラシクロビルに関してはカフェインが入っていない液体をたくさん飲んで、と書いてあるので意識的にお水を飲むことにします。
薬を1回服用して
最後に薬を服用して数時間後の感想です。1回だけじゃやっぱり何も変わらないですね。左の脇の下が痛む感じはありますし、赤い湿疹もそのままです。少し痒みも出てきた感じ。
しかし50歳を超え、前回の健康診断で帯状疱疹のワクチン接種を検討下さい、と言われたばかりでした。確か私の保険だと無料で接種できたはずですが、その前に出てきてしまいました。自分で言うのも何ですがここの所、疲れやストレスがあったことは否定出来ません。
今後、何かあれば経過を報告しようと思っています。
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