新型コロナに関するアメリカでの今日のニュース
CDCが妊婦さんにワクチン接種を推奨
以前から言われていたことですが、あらためてCDCが妊婦さんにもワクチン接種を推奨する声明を出しました。
CDC now urging all pregnant people to get vaccinated for COVID-19 as delta surges
私も以前に妊婦さんや授乳中のお母さんがワクチンを接種しても副反応の出方は一般の方と比べても変わらないこと、中和抗体が他の人と同様に作られてそれが赤ちゃんにも伝達可能である論文を紹介しました。
今回はもとの論文を読む限り、ワクチンを接種しても流産の確率は変わらないという報告がメインのようでした。元論文は以下のサイトで読めます。
CDCはこれ以外にも3つの治験で母体、赤ちゃんともに安全性に問題がなかったこと、そして妊娠中にCOVID-19にかかると重症化する傾向がある、というデータをもとに今回指針をアップデートし、発表に至ったようです。
パンデミックで学校の選択
ルイジアナだけでなく全国的に感染者や入院者数が増えている一方で、地域の小中高校は秋学期が始まる時期になりました。個人の権利とお互いの共通利益を目指す公衆衛生政策の間でアメリカは相変わらず不毛な論戦が繰り広げており、全く足並みが揃いません。
カルフォルニア州の場合
全国に先駆けてカルフォルニア州では公立私立を問わず小中高の教職員に対し、ワクチン接種、もしくは定期的な検査を受けることを義務(=mandate)とする決定をしました。
All California Teachers Must Be Vaccinated or Tested Weekly for Covid-19
これ以外だとハワイ州では公立学校の教職員が、これより小さい行政だとNYCやカルフォルニア州オークランドやサンフランシスコで同様な規制をかけていました。しかし州レベルでこのような規定をするのは初だそうです。これによりカルフォルニア州の教職員は10月15日までに接種した証明を提示するか、毎週検査を受けないといけなくなるようです。
でもカルフォルニア州の現在の検査陽性率は6%(私がいる所は7月末で18%強)、教職員組合に入っている人たちのワクチン接種率は約90%ということで、私がいるルイジアナとは根本的に状況が違います。
ルイジアナ州の場合
今日の発表でも新型コロナ感染が収まる様子は全くありませんでした。
Acadiana at a very concerning point in the pandemic, health officials say
現状では従うか従わないか別として、州知事が室内ではマスク着用義務を命令したので、建物の中ではどこであろうとマスクをつける必要がありますが、基本今日から対面で再開したようです。
Lafayette Students Returning To School
実際はどれだけ装着しているか、州の検察トップが法的に免れる方法を伝授しているぐらいですから、わかりません。一方でFoxが以下のような興味深いニュースを流していました。
Homeschooling spike expected to continue during COVID-19 pandemic, even as schools reopen
アメリカって日本より義務教育でも自由があり、登録すれば家で親や別な人が子供を教えてもOKなんです。たまたまですが上の記事はルイジアナでの話でしたが全米どの州でも可能なはずです。元々は学校の教育レベルが低い、他の生徒の品行に問題がある、もしくは自分の子供が周りと合わず家で勉強をしたほうがいい、ということから始まったのですが、パンデミック下では学校での安全性に疑問を持ち、子供を大勢の人が集まる学校に行かせない、という判断によって増えているとか。
現実の話をすると、私の周りでもいくつか話を聞きました。パンデミックが始まった後、お金もちが気のおけない友人数人にホームスクールの話を持ちかけ、それを実現するために健康で優秀な先生を高額で学校から引き抜くんです。私自身、先生の勧誘や募集のメッセージを目にしたこともありますが、何年契約が続くかわからないとは言え、給与は非常に魅力的なものでした。やり方が半端ないんです。
パンデミックは子供の安全でも教育でも格差が広がっている感じがします。それだから多少リスクをとってもアメリカは経済を回さないといけないのかも知れません。
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