新しいナンバープレート取得
少し前になりますがマサチューセッツ州に引っ越しをした際、車を1台持ってきました。元々の購入はケンタッキーでしたが、登録はルイジアナで行いました。これをこちらの州に登録を移す作業をしました。思ったより大変でお金と手間がかかったので、備忘録を残しておきます。
新規でマサチューセッツ州内で購入する場合、恐らくほとんどをディーラーがやってくれるので簡単なのですが、個人の場合は面倒です。他州よりも必要書類が多いです。
車両登録切り替えの手順
参考サイトその1
アメリカ人の学生のように実家があれば車の登録変更が要らないのですけどね。自分の場合、念のため登録変更が必要かどうか調べてみました。
Transfer your registration and title from out of state
If you are moving to Massachusetts, you will need to transfer your vehicle’s registration and title to Massachusetts to drive legally.(マサチューセッツ州に引っ越して合法的に運転するためには、車の登録と所有権をマサチューセッツ州に移す必要がある。)
予想した通りでした。
ただ面白いのが、マサチューセッツ州の場合、車の登録とか免許取得・書き換えを行う場所はRMV(Registry of Motor Vehicles)って言うんですね。他州だと普通DMVですが。
さてそのページから必要な書類を調べました。
- Proof of Massachusetts insurance through the Registration and Title Application with insurance stamp and signature. (RTAという書類にマサチューセッツ州で認められた自動車保険会社が署名したもの)
- Proof of ownership through certificate of title or if your out of state title is being held by a lienholder(車両権利証書、他州で他人が保持している場合はその証明となるもの)
- 必要な費用の支払い
ここには基本上の3つしか書いてありません。しかしそれより下の「How to transfer」の項目を読むと私の場合もう一つ書類が必要となることが分かりました。
- Fill out an affidavit in support for exemption from sales or use tax for a motor vehicle purchased outside of Massachusetts (MVU-29)。州外で購入した自動車の売上税または使用税の免除を適用する宣誓供述書(MVU-29)の提出(記入)
上のMass.govという公のウェブサイトによればRTA、certificate of title、MVU-29という書類があればいいはずです。しかし当日行ってみるとこれだけでは受け付けてもらえず、翌日出直す羽目になりました。
参考サイトその2
さらに必要な書類は窓口で(態度の悪い)担当者に伝えられましたが、実際は以下のサイトを最初に訪問していれば問題なくてすんだはずです。残念ながら私は時間を無駄にしました。翌日以下のサイトも参考にして出直し、取得することが出来ました。
How To Register A Car When Moving To Massachusetts
このサイトに沿って手順を紹介します。
- マサチューセッツ州の自動車保険をとる
- 私の場合Geicoのウェブサイトでルイジアナ州からマサチューセッツ州に変更しました。マサチューセッツ州の方がかけないといけない保険が多く、同じ保証額でも割高になりました。
- 必要書類と情報の収集
- RTA(ただし保険会社に署名してもらう必要あり。私はGeicoのカスタマーサービスに電話し事情を説明しました。すると後でメールが来てリンク先のDocusignにてRTAの必要事項を記入、送信ボタンをクリックしました。翌日またメールが届き、電子署名されたRTAがダウンロード出来ました。最後はそれを印刷し、自分の署名を入れてRMVに持参しました。)
- Proof Of Vehicle Ownership(私の場合、ルイジアナで発行されたtitle of certificate)
- Vehicle Owner Identification(身分証明書の提出、RTAではいくつか選択肢があって社会保障番号カードでも良さそうでしたが、窓口で本人の運転免許証(他州でも可)が絶対必要と言われました。身分証明ならパスポートやグリーンカードでも良さそうですが、対応した担当者にはダメと言われました。説明を求めましたが理由は不明のままです。
- Sales And Use Tax Exemption(MVU-29、売上税と使用税の免除)
- RMVに出頭
- マサチューセッツ州のRMVは検索すれば色々出てきます。他州から初めて登録変更する場合、AAAではなくRMVに行かないといけません。私はHaymarket駅近くのRMVに行きました。車両登録・切り替えの場合、予約は必要ありません。(逆に予約をしたくてもウェブですることが出来ませんでした。)
- 受付でチケットを取り、自分の番号が呼ばれるまでひたすら待つ
- 平日朝一番で行った方が良さそうです。
- 窓口で必要書類を提出、費用(現金、クレジットカード可能)を支払いました。タイトル費用が75ドル、登録費用が60ドルで合計135ドルでした。タイトルは数週間後に届きますが、ナンバープレートはその日にもらえました。車両登録は2年間有効だそうです。
車検
窓口で言われたことは、車両登録後7日間以内に車検を通さないと、無効になるとのこと。うちの車が困ったことは前方にナンバープレートをはめるブラケットがないことでした。今まで住んだ州では後方ののみナンバープレートをつけていれば良かったからです。
まずはディーラーに行って相談しましたが、パーツがないとのこと。さらに取り付け費用もろもろで200ドル近くかかる、と伝えられました。さらに自動車の一部分(ラジエータ手前のガード部分)に穴を開ける必要もあるとのこと。それは嫌なので、他の方法がないか考えました。
インターネットを検索するとTow Hookを利用してブラケットを装着しても車検を通るとのこと。Tow Hookとは車がけん引されるときに使われる穴?です。


アマゾンで調べると25ドルぐらいでいい塩梅の商品が見つかりました。100ドルぐらいのもありましたが、これで十分そうです。
Front Bumper Tow Hook License Plate Mount Relocator Bracket Mounting Bolt Adapter Kit
厳密にはここで自分の車が対象になっていなかったのですが、M16x1.5というスレッドは愛車のTow Hookにはまりそうなことが他のサイトで確認できたので、購入しました。何より良かったのは土曜日に購入して日曜日に商品が配達可能だったことでした。
商品到着後、すぐに装着開始。心配されたロッドのスレッドは車にうまくはまり、プレートとブラケットの穴もぴったりはまりました。どうやら大丈夫そうです。工具ですが、プレートのボルトを締める六角レンチはキットに入っていました。ボルトを後ろから締めるナットは手でも締められますが、私は手持ちの10 mmのソケットレンチでさらに強く締めました。モンキーレンチを持っている方はそれでも代用可です。

後はスマホのマップで検索し、車検をしてくれる場所を探しました。近所にはたくさん対応可能な場所があり、予約なしで飛び込んでもお客がいなかったのですぐに対応してくれました。正味10分程度で車検は終了。無事7日以内にステッカーを張ってもらえて、必要な登録作業を完了することが出来ました。
ちなみに車検は毎年通す必要があるそうです。これも面倒です。
まとめ
自分の記憶が正しければ、ルイジアナでの車両登録はもっと簡単で必要書類も少なかった気がします。少なくとも保険屋さんに署名をしてもらうこともなかったです。
車の免許切り替えもそうですが、この州は色々と手続きが煩雑で、しかも税金が高いです。
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