法学の学位なしにアメリカのLLMコースに入った後、JDコースに行く意味を考えた

Graduation
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もしかしたら仕込まれた3年間だったかも?

現在の大学に来て7年目、大学院生の時も含めて随分と授業をしてきましたが、結構そんな中でもあたらしい発見があります。今日は授業の日でしたが、そんなことがありました。生徒さんに感謝です。

新型コロナウイルスのこと

理由はよくわかりせんが、多分に漏れずここルイジアナでも感染者数は減っています。今日の報告だと新規感染者は1,048人でした。ただ新規に亡くなった方が50人いて高いレベルを保っていることが心配の種です。

州知事の命令により室内でのマスク着用義務は継続されました。

Gov. Edwards Extends Louisiana’s Statewide Indoor Mask Mandate for Another Month to Further Slow the Spread of COVID-19 Following the State’s Worst Surge of the Pandemic

10/27にまでの処置です。ただスーパーに行くとまたかなり外している方を多く見かけるようになりました。せめてワクチン接種完了してるといることを祈ります。

一方で2年ぶりにハロウィーンのお祭りがニューオリンズで帰ってくる、とのことです。ニューオリンズ市長が総合的に判断して開催にGOサインを出しました。

NOLA Halloween parade set to roll Oct. 23

セインツの試合同様、クルーの参加者はワクチン接種完了かPCR検査の陰性証明を提出しないといけないようにしたそうです。沿道の参列者(=お菓子をもらいたい子供とその親)ですね。先日ハリケーン・アイダが市を襲い、かなりの被害をもたらしましたが、復興もかねて開催するのかも知れません。

開催は10月23日(土)午後6時半から開始です。2回ぐらい行ったことがありますが、今年はどうしましょうか。

Kさんチームが考えた壮大な計画?

またどうでもいい話で申し訳ないです。過去2回ほど疑問に思うことに触れました。

今日の話はすべて想像です。根拠となる事実がないので戯言と理解してください。ふーん、と読むだけにして拡散することは控えて頂ければと思います。

私にとって引っかかっていることが1つありました。Kさんがアメリカで(正確にはニューヨーク州で)なぜ最初LLMのコースに通ったかです。奨学金をもらうぐらいですからLSATの点が足りないことは無かったと思います(と思いたい)。なぜ最初からJDコースに入学し、他の人と同様3年かけて勉強することをしなかったか、が不思議でした。これは聞いた話ですが、JDコース最初の1年目は大事で、ここで生徒間のネットワークが築けたり、夏にインターンに出て相手が気に入れば内々定のようなものを得られたりする、ということですから、1年目に同期と過ごさないことは将来的にものすごく不利に感じられます。

これに対し私が勝手に達した結論を先に伝えると、「JDコース卒業後継続して米国に滞在し、労働ビザ(H-1B)を取得して働き続ける」可能性を高めるためだったんじゃないか、です。以下にこの推測の根拠を書きます。

最初からJDコースに入った場合、Kさんの卒業は2021年5月です。以前書いた通り、卒業後OPTを申し込んで2022年4月末ぐらいまで1年働き続けることは出来ます。しかし通常2021年5月の時点で会社がH-1Bを申請しても次年度分(つまり2022年10月)の申し込みには間に合いません。運よく抽選にあたって翌年のH-1Bを取得出来たとしても、OPTが切れた後2022年8月から2023年10月まで空白の期間が出来て日本に一時帰国する必要があります。これは5月に書いたブログでも触れました。

OPTは本人が申請するのものですが、H-1Bは雇われる本人ではなく雇う会社が申請するものです。Kさんの場合、日本で法学の学位をとっていませんから、直接JDコースに入ってしまうと2021年3月の電子登録時点ではアメリカでの学位、そして日本ですら法学に関する学位がないため、会社がどんなに申し込もうとも専門性が怪しく普通に考えてUSCISがH-1Bの申請を通すとは思えません。

そこで1年で取れるLLMを取るとどうなるか?1年で終えられる上にアメリカで法学に関する修士号を取得出来ます。この学位を根拠にJDコース在学中ですら、何等かの形で会社が2021年3月の電子登録に合わせてH-1Bを申し込んだのではないか、と勘繰りました。在米の方ならわかるかと思いますが、アメリカで修士号をとるとH-1Bの抽選枠も広がります。本来なら年間65,000人ですが、修士号保持者にはさらに20,000人が割り当てられるので、当たる確率が高まるのです。

H1B Master’s Cap: The Definitive Guide to increasing Your Odds (Updated: 3/29/21)

まぁ大人の事情により偉い方の口添えがあればこの抽選ですら免除されることもある、という噂を聞きますから、何より2021年3月の時点で申し込める最低基準を満たしていることが必要だったのではないか、と考えるとKさんが辿った筋道が理解できるのです。

アメリカの州で弁護士になる場合、LLMという学位は全く意味を持たず時間と労力の無駄、と考えます。しかし海外から法学の学位なしで渡米しJD取得後、就職して日本に帰国することなく働き続けるには、逆にこの方法しかなかったのでは?としか思えないのです。

厳密に言えば日本で弁護士資格がなく、例えLLMを持っててもJDコース在学中に会社がH-1Bを申請しUSCISがアクセプトするのか?というのはかなりグレーです。ずるがしこい弁護士は自由自在にそれなりのことを申請書に書くことは出来ますが、ない学位は本来隠しようがありません。しかしUSCISの担当者もそれほど法律に関して詳しいとは思えないのです。恐らく日本の大学院での学位はMBAでも法律を勉強した、アメリカでもLLMを取り何等かの形で会社でインターンをした、うちで是非働いて欲しい人材だ、とうまく書いて申請すれば通ってしまうのかな、と思えるのです。それだからこそ日本での大学院の学位を会社のHPで「MBL」と表示しているのかな、とすら考えました。

注:今さっき(9/30/2021)確認したら、HPから彼の名前が消えていました。

あくまでも根拠のない机上の空論です。ただ万が一これが本当だったら、Kさん一人で考えたのではなく、悪知恵を入れた方が必ずいるでしょう。フォーダム大学側も詰め込んでJDコースを2年で卒業出来るプランを提示するなど、恐らく協力したでしょう。普通に考えて渡米前から弁護士合格、アメリカでスムーズに就職ありきで話が進められていますから。

何度でも言いますが、根拠のない想像です(笑)。ゲスなエンタメとしてお読み下さい。抗議があればすぐに消去します。

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