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Dell(第6世代 Core i5)のPCならTPM 2.0対応可能機種も

Intel 6th generation CPU
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第6世代のIntel Core i5でWindows 11は条件を満たす?

マイクロソフト迷走

6月末に書いた古いPCでもWindows 11を動かせるか検討した記事について、結構アクセスを頂いています。有難うございます。

そのブログを書いた日以降も色々と記事が出ていますが、どうもマイクロソフトの発表は右往左往している感があります。Preview builds for Windows 11はCPUの世代やTPMのバージョンに関わらずWindows 10が走るPCで稼働しているようですが、Windows 10からアップグレードするのに最低限の条件が微妙に変更しました。TPMも最初は2.0がdesirable(望ましい)、1.2がrequired(必要)だったのに、数日で要件を書き換えて2.0が必要としました。PC Health Checkというアップグレード出来るかどうかのアプリも不評で、早速引っ込めました。

その後サポート対象となるCPUを発表したのですが、インテル製だと第8世代以降のものしか入っておらず、物議を醸しました。うちの大学ではIT部門が指定するメーカーの特定の機器しか購入できない仕組みがありますが、推奨されるデスクトップPCで第8世代以降のPCになったのはつい最近のこと。私が使っているPCなんてようやく去年Windows 7から10にアップグレードしたぐらいですからね。まともにこの基準に合わせたら2025年には恐らく8割以上が買い替えです。

ただここ数日でテストするCPUラインがインテルだと第7世代、AMDだとZen 1まで落ちてきそう、という話が出ました。

Microsoft Teases Windows 11 Support for 7th Gen Intel CPUs, First-Gen AMD Ryzen Chips

WINDOWS 11 WILL LEAVE MILLIONS OF PCS BEHIND, AND MICROSOFT IS STRUGGLING TO EXPLAIN WHY

ただいまだにTPMやセキュアブートを満たすこれらのCPUがなぜ元々対象に入っていなかったかは説明されていません。謎のままです。

Win 11のシステム条件のおさらい

マイクロソフトが元々発表したものと、後日追加(6/28)に追加した説明へのリンクを掲載しておきます。

もう一度条件を書いておくと以下の通り。

第3世代のラップトップPCでもUEFIやセキュリティーは対応するのが分かったので、一番ネックとなりそうなのはTPMとなっています。

マイクロソフトによる必要条件の詳細な説明は以下の文書を参照下さい。

Windows 11- Minimum Hardware Requirements

インテル第6世代のCPUは?

Dell製のデスクトップ

実はオフィスでも家でもインテル第6世代のi5搭載のPCがあります。これらのCPU内蔵のGPUはIntel HD Graphics 530でDirectX 12をサポートしていることが分かりました。

Intel HD Graphics 530

TPMは調べたらどちらも1.2だったのですが、ちょっと調べたら少なくともDell製の第6世代内蔵のPCではTPM 1.2から2.0にアップグレード出来るようです。大学にあるPCはDell Optiplex 3040 SFF(Core i5 6500)なのですが、以下の通りに調べてみたら、目的のファームウェアが存在しました。

TPM バージョン1.2 から2.0 へのアップグレードが可能な Dell システム

つまりこれで上に書いた全ての最低条件をクリアするのですが、それでもマイクロソフトが定めるWindows 11のサポートから外れるのでしょうかね?大学のPCは自分で自由にOSをいじれないため私自身は今何も出来ませんが、教育版のOSでもあるので、いずれWindows 11をサポートを受けるのでは?と思っています。

追記:レノボのThinkpadシリーズもTPMのバージョンを1.2から2.0にアップグレード出来るようです。ただし対応機器であるかどうかは注意下さい。

Upgrading TPM Spec 1.2 to 2.0 on ThinkPad using ConfigMgr Current Branch [Updated May 2019]

ASUSのデスクトップ

家にあるデスクトップはASUS製でCPUはi5-6400です。こちらのファームウェアがDellのようにアップデートできるかはまだ調べてないですが、CPUが対応してなくても、マザーボードが対応していればどうにかなるんじゃないの?と言う記事を見かけました。なければTPMのモジュールを購入して取りつけ、BIOSをアップデートすれば対応出来そうなのです。

このためにTPMのモジュールが激上がりになっているそうですが、これで対応できるのなら今後もっとメーカーが作って値段はそれなりに落ち着くかなと思います。もっともまだそのPCのマザボにモジュールがつくかどうかは確認していませんが。

ただインテルCPUの世代が6ならダメで7はいい、ということにはならないはずです。なぜなら世代は違ってもCPUのソケット・タイプは1151で同じですし、家のPCの場合ASUSがBIOSを2018年7月にアップデートされているので、i5-6400を例えばi7-7700に換装すれば条件をクリアできるんじゃない?とすら考えられるからです。ダメでしょうかね(笑)?こちらは時間をかけてゆっくりと調べていく予定です。

今日のまとめ

個人的には正式版が出るころにはWindows 11の敷居が下がるのでは、と考えています。それ以外でもかなり例外が出る、と思いますし、推奨されなくても自己責任でインストールはそれなりに可能と予想しています。β版のフィードバックを基にしたマイクロソフトが良いほうに改善することを期待しましょう。それでもだめならLinux入れて使うだけです。

追記(9/7/2021)

マイクロソフトは第6世代どころかかなり古いCPUのPCでも導入出来ることを白状しました。CPUやマザボを開発していない会社がソフトのインストールを物理的に制御出来るとは思えませんよね、普通。

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