サイトアイコン 留職先での独り言@ルイジアナ

日本の学校や大学で習わなくなったもの:筆記体とか

cursive
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筆記体と第2外国語、やらないらしい

大学の春学期が始まって第3週目になりましたが、ここで流行が収まる感じはまだありません。今日の発表では感染者が18,683人、犠牲者が51人。学部長から今日メールが来ましたが、先週授業に出席出来た生徒は半分だった、とのこと。暫定的に対面授業のクラスも教師の判断で3週間はリモートで授業をやっていい、という話でしたが、来週からすべて対面に戻せるかどうかは怪しくなってきた感じです。

大人で偉い人でも頭に来る

最近のアメリカでの話題の一つに、大統領と番記者が揉めたことがあります。前の大統領は女性記者と揉めたことがありましたが、今回はFoxニュース記者の質問に大統領が頭来たようです。

Biden refers to Fox News correspondent as a “stupid son of a bitch”

笑ってますが、思わず出た本音でしょう。ただマスクがその声を拾うとは思わなかったようです。しかし最後の言葉は汚い言葉で、人前では言ってはいけない言葉です。叩かれるネタをマスコミに提供してしまいました。

それに対し、これもいいのか悪いのか、大統領はこの記者の携帯電話に連絡を入れたようです。

Fox News’ Peter Doocy says Biden ‘cleared the air’ with him following the ‘SOB’ insult

個人的にはまずかった、と思っても政治家的には前大統領のように言葉をかける必要はなかったと思います。直接的な謝罪はしていないですが、これでは記者がヒーローに祭り建てられるだけかなと。この人的な対応が吉と出るか凶とでるかは、分かりません。

実はNIHのファウチさんも2週間ぐらい前に議会の質疑応答で切れてるんですよね。

Fauci caught on hot mic calling senator a “moron” during heated hearing

彼の場合も「ぼそっ」と言った言葉がマイクに拾われたわけですが、こちらの言葉のが上品でした。しかし歳をとっても公な場でも人は頭に来て思わず言葉に出る、ということを知れて私的にはかなり救われました。私の場合あえて日本語で言うので誰も分かりませんが。

アルファベットの筆記体

最近Twitterの投稿でも見かけましたが、以前一緒に仕事をした若い方も使えない、と言っていたので知ってはいました。若い年代の方は英語で筆記体(cursive)を習わないそうです。従って欧米に来て署名(サイン)する機会があってもサイン出来ないとのこと。初めて知ったときは軽いジェネレーション・ギャップを感じました。

いつ頃から必須ではなくなったか、と言うと2002年以降のようです。ざっくり言えば「昭和生まれ」か「平成以降生まれ」かで分かれるとか。

英語の筆記体、「学校で習った」世代はいつまで? 近年は「リットルにも使わない世代」が登場

アメリカでは習わない、という記事もありますが、使う人は使う、使わない人は使わないです。でもサインは誰でもします。アメリカや海外に留学するなら知っておいたほうが無難でしょうか。もともと彼らの字が汚かったり小さいことが多く、ブロック体でも読むのに苦労することは多々ありますけどね。私の場合、記述式のテストを与えるときは「採点者が読めない場合、加点出来ないので悪しからず。なので採点者が読めるよう丁寧に書いて下さい。」と必ず注意書きを書いています。

ちなみに欧米でサインする際、漢字も受けつけるようですが、以前他人が同様に書いても欧米人が筆跡鑑定出来ないので万が一を考えると勧めない、ということも聞いたことがあります。少なくとも日本の印鑑よりはいいかと思いますけどね。

第二外国語が必須ではなくなっていた

もう一つ、同僚がアメリカ人は外国語が出来ない、と言ってきましたが、いや日本にいる多くの人も英語を使えるレベルでない、といったようなやりとりをしました。ただ必須だし受験もあるからある程度はやらされるけどね、とも。アメリカでも中学や高校で外国語を学べますが必須ではなく、ましてや大学に入る際の試験で問われることもありません。

大学に入ってからどうか、というと私が勤める学部では「国語」としての英語はありますが、外国語はカリキュラムに入っていないです。履修しても卒業単位に組み込まれることすらありません。それってどうなの?と同僚と話をしたのですが、さらに思い出したことがありました。私の大学時代は理工学部ですら第二外国語も必須でしたが、今はどうなんだろう?と。

結論を言うと日本でも今、第二外国語は必須でないようです。

学生は必修科目としての第二外国語についてどのように考えているか

上の資料を読むと、1991年の大学設置基準の大綱化以降徐々に選択科目とになった、と書かれているので、筆記体以上に第二外国語を履修しない方は多いようです。私はこれ以前に大学入学したので必須だったわけだ、と理解しました。

私が取ったのはドイツ語でした。それほど一生懸命やった記憶がないですし、覚えているのも多少の単語と文法なので偉そうなことは言えませんが、会話を耳にすると感覚的に「ドイツ語かな」ぐらいは分かりますし、仕事で行ったスイスのチューリッヒでは知ってる単語を見つけては喜んでいました(注:スイスはほぼ英語で事は足ります)。

こちらに関しては筆記体ほど必要性を感じませんが、やる、やらないで言うのなら、少しでもかじるのもいいのでは、とは思います。実際ヨーロッパの方は学歴にそれほど関係なく多言語話しますしね。ましてや大学生なら時間もあればまだ脳も柔らかいはずですから。

今度カリキュラム編成会議でアメリカ人にも提案してみようか、と思いました。外国語を学ぶ大変さを知ってくれれば、アメリカ人も私の英語に対して少しは悲哀を感じてくれるかな、と。

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