米国内の三大航空会社を比べる
先週、今週とボストン市内の地下鉄がメンテナンスのため長い期間運行を停止しています。先週はグリーンライン、今週はオレンジラインです。代替手段として無料のシャトルバスが出るのはありがたいのですが、電車と違って時間が読めないので困りものです。
街中の色々なバス会社と契約をしてシャトルバスを運行しているのか、先日乗ったバスは豪華なものでした。通常の市バスはNew Flyer (New Flyer of America)という北米のメーカーが製造した普通のバスなんですけどね。

メルセデス製でした。なぜ不思議に思ったかというと、シート(皮製?)が良すぎたからです。しかも各席の下に電源も確保されていました。

短い距離を乗るだけでは勿体ない気がしました。また乗れるでしょうか?
クレジットカードの候補
プロローグ
ルイジアナに住んでいたときに、ユナイテッド航空のクレジットカード(United Airlines Explorer Card)を作りました。地元のラファイエット地方空港(LFT)からヒューストン国際空港(IAH)へはシャトル便が1日6〜7往復(他社は4便程度)していたため、よく利用しました。
また、年会費も入会当時は$95(1年目は無料)で、アメリカン航空やデルタ航空のクレジットカードと比べてお値打ち感がありました。空港ラウンジを2回使える特典もこのカードだけでした。
しかし2025年にこちらに引っ越してくると、ユナイテッド航空を利用する機会がなくなりました。ボストン国際空港はデルタ航空のハブ空港で、ユナイテッド航空は安くもなく、利便性も良くありません。
また2026年以降、特典が増えたとはいえ、年会費が$150に値上げされました。使わない特典はもらっても不要です。値上げされた年会費が徴収される前に、年会費無料のクレジットカード(United Gateway Card)に切り替えました。キャンセルも考えましたが、クレジットスコアが下がることを懸念しました。
次は、どこの航空会社のクレジットカードがいいか検討する必要があります。
エリートステータスの取りやすさ
希望は達成しにくくなったとはいえ、エリート資格を得ることです。昔は単純に必要な搭乗距離(マイル)だけを考えればよかったのですが、今はそうはいきません。航空券代、搭乗回数、クレジットカード利用額などを組み合わせるという、うざい仕組みが主流です。
ちょっと調べてみて、2026年の制度をベースに、主要3社の代表的な中間〜上位ステータスについて、実際にお金を使って達成するとしたらいくら必要なのかという視点から比較することにしました。
1. デルタ航空(SkyMiles Medallion)
デルタ航空の2026年のステータスは、基本的に「Medallion Qualification Dollars(MQD)」のみで判定されるとのこと。他社と比べてシンプルです。航空券などでMQDを獲得する場合、ざっくり言えば、、、
- Silverが5,000ドル
- Goldが10,000ドル
- Platinumが15,000ドル
程度で取得が可能です。
2. ユナイテッド航空(United MileagePlus)
ユナイテッド航空の2026年のステータスはPremier Qualifying Points(PQP)とPremier Qualifying Flights(PQF)の組み合わせ、もしくはPQPのみで決定されるとのこと。飛行機に短距離でも頻繁に乗る人ならPQFとの組み合わせで、出張などで高額な航空券を買う人なら、PQPだけで達成するのが良さそう。
- Silverが5,000 PQP+15 PQF、もしくは6,000 PQP
- Goldが10,000 PQP+30 PQF、もしくは12,000 PQP
- Platinumが15,000 PQP+45 PQF、または18,000 PQP
費用を単純化して計算すると、、、
- Silverが約5,000〜6,000ドル
- Goldが約10,000〜12,000ドル
- Platinumが約15,000〜18,000ドル
と想定されます。ただし、実際にはクレジットカードなどからPQPを獲得できるため、必ずしも航空券だけでこの金額を支払う必要はありません。
3. アメリカン航空(AAdvantage)
アメリカン航空のマイレージはロイヤリティポイント(LP)によってステータスを決める方式です。2026年の必要ポイントは、、、
- Goldが40,000ポイント
- Platinumが75,000ポイント
- Platinum Proが125,000ポイント
- Executive Platinumが200,000ポイント
でした。面白いのは、LPを航空券だけでなく、対象クレジットカード、ホテル、ショッピングなどでも稼げること。つまり、これは「アメリカン航空にたくさん乗る人」だけが有利な制度ではない、という点が特徴です。
航空券だけで40,000ポイントを稼ごうとすると、上の2社と比較してかなりの費用がかかります。ステータスを持っていない一般会員の場合、対象運賃1ドルにつき5 AAdvantageマイルが与えられ、基本マイルと同数のLPが獲得できます。つまり、、、
40,000 LP ÷ 5 LP/ドル = 8,000ドル
という概算になります。一方で対象カードや提携サービスを積極的に使う場合、実質的な追加航空券コストをある程度抑えられるとのこと。したがって、AAdvantageは「旅行+日常消費」で勝負するプログラムのようです。
総費用の比較
デルタ航空やユナイテッド航空でステータスを狙う場合、年に2回一時帰国をして、そのうちの1回をプレミアムエコノミーにすれば、航空券で5-6000ドルを使うという基準を突破できます。しかしこの方法は自分にとって現実的ではありません。
したがってクレジットカードを日常的に利用しながら、上記の条件を突破できないか、検討しました。このシミュレーションはいかに効率的にエリートステイタスを達成できるか、に焦点をあてました。ただし選択するクレジットカードはエリートステイタスを達成するために必要なカードとし、必ずしも各航空会社が提供する一番安い年会費のカードではないことご了承ください。
自分の現実的な出費パターンを考えると、年に1回の一時帰国と1回の米国内飛行機利用で航空券$3,000、クレジットカードで年間$10,000の利用を前提としました。
| アメリカン | デルタ | ユナイテッド | |
| ステータス | Gold | Silver | Silver |
| 必要ポイント | 40,000 LP | 5,000 MQD | 5,000 PQP+15 PQF / 6,000 PQP |
| 航空券 $3,000 | 約15,000 LP | 約3,000 MQD | 約3,000 PQP |
| カード $10,000 | 約10,000 LP~ | 500 MQD | 約667 PQP |
| 検討カード | Citi AA Executive | Delta Platinum Amex | United Club Card |
| カード年会費 | $595 | $350 | $750 |
| カード特典 | なし | +2,500 MQD | +1,500 PQP |
| 合計 | 約25,000 LP | 6,000 MQD | 5,167 PQP |
| 達成? | No (約$15,000追加でカード利用が必要) | Yes | Yes |
この表で見る限り、デルタ航空のクレジットカードが一番ステータス達成に近そうです。
ユナイテッド航空のカードはQuest Card(年会費)だと、1,000 PQPのCard Bonusで、カード利用$20につき1 PQPなので、約4,500 PQPとなりシルバーに届きません。また、United Club Cardでも15区間乗らないといけないのが大変で、1回の一時帰国と国内便利用では達成できません。区間制限のない6000 PQPを達成するには、追加で$12,555(🔺837×$15)のカード利用が必要となります。
アメリカン航空の場合、この出費条件では達成できません。つらすぎます。
結論
上の表から察すること、そしてボストンがハブ空港の1つであり使う機会が多そうなことから、私の場合デルタ航空のDelta Platinum Amexカードを持つことが上級会員になるための近道といえそうです。でもAmexかぁ。近所で使えないところが少なくないんですよね。
またデルタ航空は以前贔屓にしていたのでわかりますが、随分とプログラム改悪が進んだ経緯があります。成田空港じゃなくて羽田空港発着になりましたし。

以前は機会が重なってデルタ航空のエリートステータスを数年維持していましたが、コロナで3年間全く乗る機会がなくなり、資格を喪失したのが本当に痛いです。



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